為替の変遷について 

この前、電子書籍で谷恒生さんの1984年初版の小説「カルカッタ大真珠(パラゴン)ホテル」を買って読み始めた。

そうしたら、最初の方に、「2ルビー60円」という表現が出てきた。

すなわち、1ルピー=30円くらいということだ。

「?」と感じたので、1980年から2021年を調べてみた。

(データは、世界経済のネタ帳より、拝借させてもらいました。)

米ドルと円

米・ドルと円

最もなじみのある米ドルは、我々が小さい時は、固定相場制であり1ドル=360円だった。

確か?働き始めたころは1ドル=250円と記憶している。そして、プラザ合意を契機にあっとゆう間に150円をお越えて120円になり、バブルを経て、1995年に初めて80円を少し割って、記憶に新しい大震災時の2011年に約1ドル=75.3円の最高値を付けた。

その後、アベノミクスで、2015年のは、1ドルが125.8円くらいまで円安が進んで、現在に至る。

我々1960年前後の生まれ世代は、1ドルが360円から75円までをon timeで生き抜いてきたことになる。

為替アプリのCurrency調べで、2021年11月15日現在は、おおよそ1ドル=113.96円。

*このCurrencyというアプリは、大変便利でおすすめです。

インド・ルピーと円

インド・ルピーと円

確かに、この小説が書かれた時代(初版が1984年なので、その前の1980年ころと想定)は、1ルピーが約30円くらいだったことが分かる。

私が、東南アジアに良く出かけるようになった1990年半ば過ぎは、大体1ルピーが3~3.5円だったと記憶している。現在は、約1.5円だ。

確か?インド・バラナシの超有名日本人宿「久美子ハウス」の久美子さんが、「昔は、今みたいに円が強くなかったので、海外でドルを稼いで、それで旅行をしているバックパッカーが多くいた。」と話されていた。(こちらの、久美子ハウスの「久美子さんへのインタビュー動画」をご覧下さい。)

確かに、このグラフを見ると、頷ける話である。

為替アプリのCurrency調べで、2021年11月15日現在は、おおよそ1ルピー=1.53円。

タイ・バーツと円

タイ・バーツと円

日本人の人気旅行先でり、日系企業も多数進出しているタイの場合はどうだろうか?

多分、一般の方々が、「タイ・バーツ」という言葉を聞いたのは、1983年から90年まで放送された、あの大橋巨泉さんが司会を務めた人気番組「世界まるごとHOWマッチ」ではないだろうか?

頻繁に、タイのものがいくらするのか?が、取り上げられていたことを覚えている。

また、私が具体的に覚えているのが、1990年に同僚がタイ・チェンマイに出張してきて、当時はまだ、海外出張も珍しい時代だったので、土産話を聞いていたら「1バーツ約5円で概算を計算するといい!」と言っていたことを思います。そして、実際に、私がタイを訪問したのは、1997年のアジア経済危機直後だったので、1バーツが2.9円台後半の約3円であった。それから。二十棲年間で、1バーツが約4円から2.5円(おおよそ1万円=2500~4000B)までを経験しました。

為替アプリのCurrency調べで、2021年11月15日現在は、1バーツ=約3.47円(おおよそ1万円=2877バーツ)。

まとめ

2021年11月は、コロナ禍の終息が見えてきたか?ということで、アメリカが「金融の引き締めを開始する」と宣言している。

すなわち、どの程度か?は別として、全体の傾向としては、アメリカがドルを買い集める⇒ドルの値段が上がる⇒対米ドルに対しては円安の傾向ということが予想されるようだ。

私が、良く出かける円に対するタイ・バーツはどうだろうか?

旅行者的には、10000円が3000バーツ以上を期待したいところだが、・・・・?。

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