近年のコロナ禍で、ある国の入国に際し、医療保険を5万ドルの枠を用意することが入国条件の一つになったりとうことも実際にあり、海外旅行保険の中でも「病気やけがの治療費の枠」が注目された。
実際、どのくらいのコストが必要なのか?を考えてみました。
どのくらいの治療費の枠が必要なのか?
では、どのくらいの治療費が必要なのでしょうか?考えてみました。
1、観光国のタイでは、コロナ禍の最中、一時的に、入国に際して、5万ドル以上の医療保険を入国条
件の一つにしていました。と言うことは、タイでも、もしコロナウイルスに感染し、発病してしま
い、入院した場合には、5万ドル程度の医療費がかかることがあると想定されたと考えられる。
2、私の友人が、以前、タイの旅行中に体調を崩してしまい、バンコクの病院に入院した。そん時、い
ろいろと面倒を見てくれた、そこの病院の日本人職員の人曰く、「海外旅行保険の治療費の枠は、
出来れば1000万円くらい持っていて欲しい!」と忠告されたとのこと。
アメリカなどは、日本人の想像をはるかに超える治療費が発生するので、「無制限の医療費枠を用
意して行くべき」との指摘もあったとのこと。
3、当然、旅行の期間が長くなればなるほど、病気やケガの可能性は高くなります。
ある機関の調査では、海外旅行の期間の割合は、下記のようであるとのことです。
1)5日以内が、約60%
2)5~10日以内が、約30%
3)10~15日以内が、約5%
4)15日以上が、約5%
と言うことから考え、旅行期間が全体の約9割を占める10日間で医療費の想定枠を1000万円とします。
海外旅行保険を利用できるようにする方法は?
現状、海外旅行保険を利用できるようになる方法として、次の2つが一般的に利用されています。
1、クレジットカードを所有し、それに付帯している海外旅行保険を利用する。
2、損害保険会社が販売している海外旅行保険を購入する。
それぞれについて、詳細を見てみましょう!
クレジットカード付帯の海外旅行保険
ほとんどのクレジットカードには、本来の決済機能とは別に付帯機能として、海外旅行保険が付帯している場合が多いです。(一部の年会費無料のカードのには、付帯していない場合もある。)それは、
昔から、海外に仕事や旅行に行く方々の利用頻度が高いので、営業戦略の一環として付帯機能として、カードに付録としてつけている。
また、付帯のしかたとして、次の2つがあります。
1)カードを保有しているだけで、保証を受けられる自動付帯
2)旅行の費用などを旅行にかかわる決済を行い、条件を満たした場合に補償を受けること
が出来る利用付帯
また、複数枚のカードを持つことにより、旅行中に死亡した場合などの保険金以外の、病気やけがの治療費や賠償瀬金、携行品損害などの補償は、合算することが可能で、補償額を増やすことが可能です。その補償期間は、1旅行で最大90日間程度です。旅行の回数には制約はありません。
自動付帯と利用付帯
カードの発行会社やグレードなどにより、付帯サービスが利用可能となる条件がことなります。
1)自動付帯:カードを所有するだけで、サービスの利用が可能となる。
ゴールドカードなど、年会費がそれなりにかかるグレードのカードの場合が多
い。
2)利用付帯:カードを利用し、ある条件を満たすことで、付帯サービスの利用が可能とる。
ツアー費用や航空券などその旅行にかかわる支払いをすることで、付帯の海外
旅行保険が利用可能になるなど。
年会費が無料の一般カードの場合に多い。
*有料のゴールドカードの場合でも、利用付帯の場合もありますし、その付帯サービスの利用を可能にする利用条件も、カードより様々です。自分のカードはどうなっているのか?チェックしてみて下さい。
カードのグレードによる補償金額の違い
クレジットカードには、年会費が無料のものから、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードなど年会費だけで、数十万円するものまでありますが、ここでは、一般の人が良く所有している年会費無料の一般カードとゴールドカードについて説明します。
1)一般カード:年会費が無料。付帯海外保険の治療費枠は大体50~100万円程度。
よって、このグレードのカードを数枚持っていて合算しても、数百万円程
度。
目標の1000万円にはとどかない。
会費が無料なので、利用付帯の場合が多く、旅行代金などを決済する必要が
ある。
2)ゴールドカード:概ね、年会費が、11,000円から16,500円程度。
付帯海外保険の治療費枠は大体300万円程度。
よって、このグレードのカードを3~4枚所有し、不足分を一般カード
などで辻褄を合わせれば、目標の1000万円はクリアーできる。しかし、
カードの年会費として、5万円から6万円の年会費としてのコストが発生
する。
クレジットカード付帯の場合のコスト
すなわち、1000万円の保険枠をクレジットカード付帯のものでカバーしようと考えた場合、年間、海外旅行の有無にかかわらず、5~6万円のホストが発生する。
しかし、1旅行の補償期間が最大約90日で、年間何回旅行に行っても、そのコストは変わらない。
損害保険会社販売の海外旅行保険
損保ジャパン、三井海上火災、AIGやHIS損保など、俗に言う損害保険会社で、海外旅行保険の販売を行っている。現在は、簡単にネットから申し込み購入ができるので大変便利です。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、付帯サービスなのでパッケージで死亡保障から、治療補償、賠償責任、携帯品損害などが提供されています。
しかし、損害保険会社の場合は、当然、おすすめの補償を組み合わせたパッケージのほかに、ある補償だけの販売なども行っています。
カードの付帯保険と組み合わせて使用する
カード付帯の海外旅行保険は、パッケージで提供されており、おのおの補償項目の補償金額もあらかじめ決まっっており、変更はできません。
よって、カード付帯の海外旅行保険も使用するけど、保証金額が薄いと思われる項目を損保会社から購入することにより、全体のバランスをとることをお勧めします。
例としては、
死亡保障は、カードの付帯の方で、3000万円補償があるので、補償の薄いケガや病気の治療費の項目を充実させるために、保険会社からは、治療費の補償だけを購入し、バランスをとる。
です。
損害保険会社の場合のおおよその値段
損保ジャパンのサイトで簡単に見積もり作業ができ、便利ですので紹介します。
ここの、「今すぐお見積り・お申込み」をクリックして下さい。
そして、旅行先、旅行期間と人数を選択して、次へ。
そうすると、おすすめのパッケージ案が3種類表示されます。
水色の補償内容を変更(オーダーメイドプラン)のボタンをおすと、それぞれ左側の補償内容の項目ごとに金額の設定や不要などの選択ができます。
例えば、アジア10月1日から5日まで5日間の場合、治療費用2000万円(1000万円でも2000万円でも費用がほとんど変わらないので2000万円とした。また、賠償責任1億円も20円なので、入れておきました。
というように、見積もりができます。
アジア5日間で、治療費枠が2000万円ですので、十分と思われます。
また、費用も1040円と思ったより、安価ではないでしょうか?
その他の費用例
検索の条件としては、
1、期間:10日間
90%程度は、10日以内の旅行期間なので。
2、治療費枠:2000万円
1000万円とほとんど保険費用が変わらないので。
3、賠償責任枠:1億円
保険費用が、凄く安価なので。
としています。
損害保険会社から海外旅行保険をカスタマイズして購入する場合のコスト
旅行期間が10日間であれば、世界中どこでも、大体2500円程度の保険費で、治療費枠
2000万円と賠償責任1億円の旅行保険が購入できる。
約90%の方は、10日以内の旅行期間なので、1年に4回海外旅行に出かけたとしても、約1万円程度の保険費用で済むことになる。
まとめ
以上から、ゴールドカードのクレジットカードの年会費が、15000円程度と考えると、付帯海外旅行保険の治療枠を増やすために、わざわざカードの枚数を増やすのは、10日程度の旅行を数回する程度(統計的に9割程度の人は満足できる)であれば、得策ではない。別途、旅行のたびに、損害保険会社より必要な補償をカスタマイズして購入した方が安く済むことになる。
しかし、90日程度のロングステイをするような方々は、3ケ月で2000万円の治療費枠の保険が約5万円くらいになるので、丁度、損益分岐点あたりになる。
そして、年に何十回も海外に出られる方は、カードの方が便利では?と思います。
今回は、旅行者目線ですが、会社の出張などで、経費で保険料が落とせる人は、別途、予算内で一番高い保険を損害保険会社から購入すべきでしょう!特に、アメリカなどは、医療費が想像できないくらい高いので、治療費と損害賠償費は、無制限のものを購入すべきです。
最後に、いろいろと期間や必要な補償項目をクレジットカード付帯の保険と組み合わせて、いろいろシュミレーションをして、安く使いやすい方法を考え出して頂きたいと思います。
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